四十九日法要まで沖縄の風習を続けるべきか否かでお悩みなら
沖縄では四九日法要までに独自の風習や考え方があります。
今回は沖縄特有の四九日法要を紹介していきます。
■実は異なる沖縄独特の習わし
沖縄では家族や親族、地域の方も集まってお祝い事をすることや弔い事をするのは極当たり前の習慣です。
お正月には先祖のお墓の前でござを広げ、お重に詰めた御馳走を食べながらお酒を酌み交わすのも当然の習わしとして行われているかもしれません。
おじい、おばあをはじめ、ひいおじいやおばあまで揃い、大家族で暮らしている方や沖縄以外で暮らしたことがない方なら極当たり前のことです。
ですが、本土の方から見ると不思議に思われることや大変そうと思われることは少なくありません。
■本土とは異なる葬儀後の沖縄の風習
沖縄では葬儀の後、7日ごとにナンカスーコーと呼ばれる週忌焼香を行うのが一般的です。
子どもの頃は家族や親族が亡くなっても、よくわからない場合があります。
その瞬間は悲しいと思っても、葬儀後に7日ごとに重箱料理が用意されることや奇数の週となるウフナンカには親族や近所の人、亡くなった方の親友などが集まってくるので、なんだか楽しかった記憶がある方も多いのではないでしょうか。
もっとも、これは沖縄独特の文化で、本土では同じような光景は見られません。
■四十九日法要の本来の意味と沖縄の伝統
四十九日は沖縄の伝統的な風習では、生きている者(イチミ)と死んだ者(シニミ)とを分けるマブイワカシという儀式が行われます。
沖縄では、四十九日は亡くなった方の魂が、家の仏壇からお墓へ移る日と考えられてきました。
一方、仏教の教えによれば、四十九日は地獄に落ちるか、極楽浄土へ行けるかの最終審判が下される日とされています。
亡くなった日から7日ごとに審判が行われ、最終的な決定がなされる日であるため、本土では初七日法要や四十九日法要を行って極楽浄土へ行けるように追善供養を執り行うのが一般的です。
■伝統を守るか現代のライフスタイルに合わせるか
ナンカスーコーを行うのは、仏教的に考えると地獄に落ちないように遺族が祈るための儀式と言えるでしょう。
仏教の儀式に沿えば、7日ごとに追善供養を行うべきですが、
本土では告別式の日に同時に初七日法要まで済ませてしまい、
四十九日法要を家族や極親しい親族のみで執り行うのが一般的です。
沖縄でもライフスタイルの変化や喪主となる方が日ごろ本土に暮らしているなどの事情で、
7日ごとのナンカスーコーをしない方も増えています。
これを『繰り上げ』と呼んでおり、事前に「四十九日までのナンカスーコーは繰り上げて行います。」と案内をすることで、
ウフナンカに人が集まってくるのを遠慮することができるのです。
葬儀のスタイルも、家族だけのこぢんまりとしたお葬式にすると、『繰り上げ』を理解してもらいやすくなります。
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